スポーツ障害~野球肩~
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2022.01.25
- スポーツの怪我
≪野球肩とは≫
野球肩は、投球動作全般に起こる肩の痛みの総称で、症状や原因はたくさんあります。
代表的な症例として、➀インピンジメント症候群②腱板損傷③リトルリーガーズ・ショルダー④肩甲上神経損傷 などが挙げられます。
➀インピンジメント症候群
棘上筋(肩のインナーマッスル)・肩峰下滑液包(クッション)が烏口肩峰アーチ(靭帯)と繰り返しぶつかることによって、炎症や変性を起こし、痛みを引き起こした状態。
投球動作では、腕を最大に捻った状態から、投げるタイミング(後期コッキング)にて、特に痛みが出る場合が多い。
②腱板損傷
腱板(肩のインナーマッスル)は、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4種類あり、その中で棘上筋が特に損傷しやすい筋肉です。
投球動作にて、棘上筋腱が烏口肩峰アーチと衝突する事で損傷する事で起こります。夜間に痛みで起きたり、肩を下にして寝れないなどの症状を引き起こします。
③リトルリーガーズ・ショルダー(上腕骨近位骨端線離開)
上腕骨(腕の骨)にある骨端線(成長線)は、通常の骨の部分よりも強度が弱く、繰り返しの投球動作によって、骨端線が離れる(疲労骨折)場合があります。
痛みだけでなく、無理をして投球を続けると成長障害を引き起こしてしまう場合があるので注意が必要です。
④肩甲上神経損傷
棘下筋を支配している肩甲上神経が、投球のフォーロ―スルーにより引っ張られ、肩の後方に痛みを放散するスポーツ障害です。
≪野球肩の原因≫
- 投球動作の問題(肘が下がっている)
- 肩甲骨・胸郭・股関節の柔軟性の低下(他の関節の影響で、肩関節へ負担がかかる)
- 肩関節のインナーマッスルの筋力低下
- 投球前後のウォーミングアップ・クールダウンの不足
≪当院での治療≫
- まずは患部の痛みをとる為に、超音波・マイクロカレント・立体動態波、急性期にはアイシングやテーピングを行います。
- 肩甲骨・胸郭・股関節の柔軟性・筋力低下の確認を行い、原因に対してリハビリテーションを行っていきます。
- 自宅でのセルフケアを指導させて頂き、必要であれば低周波治療器(ATmini)をレンタルさせて頂きます。
- 動作痛が軽減した段階で、再発予防のアスレティックリハビリテーションを実施し、パフォーマンスを改善していきます。
野球肩でお困りの際は、姫路 北今宿のたか整骨院にご相談下さい。