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後十字靭帯損傷

後十字靭帯とは、膝関節の中にある靭帯で、スネ(脛骨)が後方偏位・回旋を制御する機能があります。前十字靭帯と同様に、自然治癒することは無く、完全完治させるには手術による再腱を行う必要があり、日常生活は約3ヶ月・スポーツ復帰は約8ヶ月が必要とされています。ですが、後十字靭帯損傷は前十字靭帯に比べて、不安定性が残る事が少なく、保存療法(リハビリで約3ヶ月)で競技復帰する事も可能です。ですが、膝関節を安定化させる靭帯の損傷の為、後々に半月板損傷を合併する事もある為、整形外科での精査が必要となります。スポーツ競技で発生する際は、接触によるパターン。特に、膝前方からのコンタクト、地面に転倒し強打する事で発生する事が多く報告されています。

お悩み症状

Trouble

  • 転倒して膝をついた時に、ブッチと音がした
  • 膝前方からコンタクトされた
  • 膝が後ろに抜けるような感覚がある
  • 時間の経過とともに腫れて曲がらなくなった
  • 長時間同じ角度にすると痛みがあり固まる
  • 歩いていると膝が抜ける感じがある

原因

Cause

  • ①筋力低下:膝関節を安定化させる筋肉は、臀筋・大腿四頭筋・ハムストリングス・内転筋・体幹など様々です。その中でも、後十字靭帯に対しては大腿四頭筋が最も重要で、その作用は膝を伸ばす(伸展)だけで無く、脛骨を前方に引っ張る作用があります。コンタクトなどにより、強制的に脛骨が後方に押し込まれた際に、大腿四頭筋が拮抗して制御してくれます。怪我予防として、足の筋力は重要ですが、筋力測定を行う事は専門機器を用いなければなりません。ご自身で測定する場合、WBI( Weight Bearing Index:体重支持指数)を用いる事で、簡単に測定が可能です。

  • ②体の使い方・扁平足など足のトラブル:女性アスリートに多い、内股の状態が1つの原因とも言えます。内股(knee in-Toe out)は、臀筋の筋力低下・内転筋の筋緊張・下腿の内旋・足部過回内など、様々の要因から引き起こされてしまいます。女性は男性よりも骨盤の横幅が広く、どうしても内股になりやすい骨格ですが、普段から正しい動作の習得が必要です。後十字靭帯に関しては、knee in-Toe outにより損傷するよりも、膝の直接打撲により発生する可能性が高いです。しかし、膝関節自体の安定化・後十字靭帯損傷後に不安定性が残った状態だと、半月板の損傷を併発する事があります。どちらにしても、股関節周囲の筋力強化は必須となります

  • ③生理周期:これは女性アスリートしか対象ではありませんが、生理前になるとホルモンの影響で靭帯が緩んでしまう現象が起こり、怪我を起こすリスク大きくなります。これに関しては、ご自身でコントロールする事が難しいので、練習前のウォーミングアップに、怪我予防のトレーニングを行ったり、テーピングをサポーターで固定する事も必要になってきます。

ご自身での対処法

Yourself

自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください。慢性的な痛みであっても、アイシングを行って大丈夫です。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。後十字靭帯損傷の場合はMRIでの判断が必要になる為、医療機関を受診するようにしましょう。損傷度合いに応じて、手術か保存療法でリハビリを行うかが決まります。保存療法が適応の場合、リハビリで可動域・筋力を回復させる事が必要になってきます。怪我から日数が経ち、安静時の痛みがなくなったら、下記のような運動を少しずつ行うようにしましょう。
【クワードセッティング】①仰向けに寝転ぶ②膝にクッションを入れる③膝を伸ばすように太ももに力を入れる※5秒間力を入れて、10秒レスト×10回。痛みが出ない範囲で膝を伸ばしていきましょう。

当院での施術

Treatment

【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。