テニス肘(外側上顆炎)
テニス肘とは、手首を反らす筋肉を酷使する事で生じる慢性障害の1つで、テニスなどのラケット競技で発生する事が多いことから、このような名前で呼ばれるようになりました。手首を反らす筋肉は、全て肘の外側上顆から始まります。テニスのバックハンドや、ドアノブを捻るような動きでは、これらの筋肉が作用します。肘に付着する腱の部分に炎症が起こり、慢性的な痛みを引き起こしてしまいます。その中でも『短橈側手根伸筋』による影響が大きく、特に注意が必要です。
お悩み症状
Trouble
- テニスで撃ち返す時の衝撃で痛い
- ゴルフのスイングで痛みが出る
- プレーは可能だが痛みを何とかしたい
- ドアを開ける時に痛い
- 雑巾を絞ろうとすると痛い
- パソコンのタイピング動作でも痛みが出る
原因
Cause
-
①オーバーユース:テニス肘は、スポーツ競技でも日常生活でも発生する事があります。仕事で重い荷物を持ったり、鍋や包丁をよく使ったり様々です。日常的に、前腕の筋肉を酷使するお仕事であれば、日々のケアがとても重要となってきます。前腕の筋肉をマッサージし、腱の付着部をアイシングする事も有効な手段の1つです。
-
②他の関節の影響:肩関節や背骨(特に胸椎)などの可動域不足により、前腕部のストレスを与えている可能性があります。例えば、肩・肩甲骨の可動域不足により、上腕が挙上しにくくなる事で手打ちになったり、胸椎の回旋不足による前腕部へのストレスなどがあります。リハビリでは、肘関節だけでなく全身の連動性も含めて評価が必要となります。
-
③加齢による腱の変性:残念ながら、腱も経年劣化により弱くなってしまいます。長年使う事で、腱自体に微細な亀裂が生じ、脆くなったり切れたりします。慢性的な痛みが腱に生じる場合、腱内部に毛細血管が侵入し、それに引っ張られて神経も入り込んできます。痛みを感じやすくなってしまうので、日常的なケアをしっかり行うようにしましょう。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください(怪我の直後・練習後)。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。テニス肘はリハビリで可動域・筋力を回復させる事が必要になってきます。怪我の原因は様々ですが、特に肩甲骨の動きが悪くなる場合が多いので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【キャット&ドッグ】①四つん這いになる②背中を丸めるようにしならせる③手で床を押すようにし、肩甲骨を横に開く※この時、息を吐きながら腹圧を高める。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。