シーバー(セーバー)病
セーバー病とは、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)の影響で、踵の骨の成長線(骨端線)の部分位に引っ張られるストレスが加わり、骨に小さな傷が生じ、血行障害を起こす障害の1つです。特に10歳前後の男児に多く、両側に発症する事もあります。基本的には、運動のコントロールとリハビリを行えば、後遺症を残す事もなく、又15歳前後で骨端線が閉じれば、後々痛みを再発する事も少ない障害です。
お悩み症状
Trouble
- 踵の内側付近の痛み
- 体重をかけると痛い
- 踵をつけると痛いので爪先立ちになる
- 踵全体の圧痛
- 直接地面につけると痛いので爪先立ちが多い
- 運動中は我慢できるが、終わると痛みが強く出てくる
原因
Cause
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①オーバーユース:スポーツなど、過度なストレスが繰り返される事で発生するリスクがあります。下腿三頭筋や足底腱膜など、踵に付着する筋肉を過度に使い過ぎると、成長線の部分に繰り返しのストレスを加えてしまいます。又、スパイクや硬い地面での運動では、衝撃を緩和する事ができず、これもストレスの原因となってしまいます。
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②体の使い方:オーバーユースや筋肉の硬さによる影響も大きいですが、体を上手に使えていない可能性も大いにあります。股関節・膝関節を連動させて、足ばかりにストレスが加わらないようにしなくてはいけません。スクワット動作など、股関節が上手に使えないと膝が爪先よりも前方に出てしまい、下腿部が過度に伸張された状態となってしまい、ストレスを助長してしまいます。
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③扁平足など足の原因:扁平足など、足のアーチが低下している状態だと、足が内側に傾く(回内足)ことによって、下腿三頭筋・後脛骨筋・足底筋膜などが、ストレッチされます。その状態で、繰り返しに筋肉の収縮が起こると、骨端線へのストレスとなってしまいます。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください(怪我の直後・練習後)。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。痛みが長期間続き、練習量を減らしても変化が見られない場合は、医療機関で画像検査が必要です。セーバー病はリハビリで筋力・柔軟性を回復させる事が必要になってきます。特に下腿三頭筋の柔軟性が必要なので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【下腿三頭筋ストレッチ】①壁に手をつき、片足を後ろに伸ばす②膝を伸ばした状態で足先に体重を乗せる③踵が浮かないように注意。※20秒×3セット痛みのない範囲で行いましょう。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。