手根管症候群
手根管症候群とは、手の骨と靱帯によって作れたトンネル内を通過する、正中神経が圧迫される事で生じる痺れの事を指します。前腕や手指を酷使するスポーツやお仕事で発生する事があります。手関節の多用により、手根管内の滑膜が増加により、トンネル内が狭くなる事で神経を圧迫。初期は手の平の親指と人差し指、中指、薬指半分のしびれ感が出現します。
お悩み症状
Trouble
- 手の指先が痺れる
- 手首を曲げると痺れる
- グリップを持つと痺れてくる
- 手の筋肉が痩せてきた
- OKサインがしにくくなってきた
- 強く握り込めなくなった
原因
Cause
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①オーバーユース:テニスや野球など、グリップ競技でのオーバーユースで発生する場合もあります。グリップ競技の場合ですと『手打ち』にならないよう、体の使い方を学習する事が必要です。『手打ち』になる場合、体幹・股関節の回旋に対する連動性が低下している事が多いので、胸椎・股関節に対してモビリティエクササイズを行い。スムーズな回旋動作を覚えていく必要があります。
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②加齢による変性:残念ながら、経年劣化により軟部組織も弱くなってしまいます。長年使う事で、組織自体に微細な亀裂が生じ、脆くなってしまいます。慢性的な痛みが生じる場合、腱内部に毛細血管が侵入し、それに引っ張られて神経も入り込んできます。痛みを感じやすくなってしまうので、日常的なケアをしっかり行うようにしましょう。
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③ストレッチ不足:前腕や手指の筋肉を過剰に使ってしまう場合、手根管症候群だけでなく腱鞘炎・ばね指にもなってしまう可能性があります。マッサージでほぐす事も有効ですが、日常的なケアとしては、ストレッチを優先的に行うことをお勧めします。筋肉の起始停止(付着部~付着部)をまんべんなく伸ばす事ができます。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください(慢性的な痛みの場合も)。15-20分を目安に、手首に対して行っていきます。手根管症候群はリハビリで筋肉の柔軟性を回復させる事が必要になってきます。その為、自宅では下記のようなストレッチを行うようにしましょう。
【前腕屈筋ストレッチ】①肘を伸ばして、逆の手で手首を反らす②手首全体・各指事にそれぞれストレッチを行いましょう。※約20秒程度ゆっくりストレッチして下さい。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。