足根管症候群
足の内くるぶしの後ろに、神経・血管・筋肉(足を曲げる筋肉)が通る道があり、その場所を『足根管』と呼びます。足根管は、足の骨・屈筋支帯(靭帯組織)で構成されており、何らかの原因で後脛骨神経が圧迫され、母趾〜第4趾にかけての痺れ・痛みを引き起こしてしまいます。
お悩み症状
Trouble
- 体重をかけると痺れ・痛みがある
- 足の内くるぶし周囲に痛みが出る
- ヒールなどの踵が上がる靴を履くと疲れやすい
- 長時間の立ち仕事が辛い
- 朝一に体重をかけるのが怖い
- 市販のインソールを試したが効果がない
原因
Cause
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①扁平足
扁平足の場合、踵の回内(オーバープロネーション)により、内くるぶし側が引き伸ばされた状態になってしまいます。長期間に及ぶと、屈筋支帯にもストレッチがかかり、後脛骨神経を圧迫してしまう原因になってしまいます。又、慢性的な炎症が起こると、組織同士が癒着(ひっつく)してしまい、神経・血管・腱の滑走性が悪くなる事で、さらに痺れ・痛みを増強させる原因となってしまうため注意が必要です。 -
②外傷・慢性的な腫れ
足首の捻挫や骨折後に発生する場合があります。慢性的な炎症が残ったり、繰り返しの捻挫により骨棘(骨の棘)が形成されていると、神経にあたって痺れを引き起こす場合があります。激しい痛みがある場合は、距骨下関節の長期に炎症により、骨棘が足根管内に侵入している場合があります。疑わしい場合は、一度整形外科の受診をおすすめします。 -
③他の関節からの影響
扁平足は、踵の骨が内側に傾く『回内足:オーバープロネーション』によって生じてしまいます。回内足により、上の関節に影響を与え『下腿:内旋・膝:外反・大腿:内旋』と連鎖していきます。これは、踵の回内足による影響で上に連鎖する場合ですが、逆のパターンも存在します。例えば、中臀筋の筋力低下では、歩行時に『骨盤の傾斜(トレンデレン)・大腿:内旋・膝:外反・下腿:内旋・足部:回内』と上からの影響が、下の関節に影響を与える場合もあります。リハビリでは、どこに問題があるかを判断し、全体的なアプローチをする事で症状を軽減させていく必要があります。
ご自身での対処法
Yourself
足根管症候群はリハビリで筋力・可動域を回復させる事が必要になってきます。特に屈筋支帯の癒着を剥がす必要があるので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【屈筋支帯セルフリリース】
①椅子に座り、膝を曲げてあぐらをかく
②内くるぶし後下を指圧
③そのまま足首を上下させる。
※10回×3セット行いましょう。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。