扁平足
扁平足とは、足裏のアーチが減少することにより、通常の方よりも足裏が地面に接地してしまう状態を指します。扁平足自体が病態ではなく、それが原因で別の部位に痛みを発生させることが問題とされています。足のアーチは3種類あり『内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチ』で構成されており、体重や衝撃の分散・歩行動作の補助などに使われています。一般的に多いのが、内側縦アーチの低下による扁平足が多く見られ、特に女性に多い特徴があります。
お悩み症状
Trouble
- 歩くと足の裏が疲れて痛くなる
- 体重を乗せると内側に体重がかかりやすい
- ヒールなどの踵が上がる靴を履くと疲れやすい
- 長時間歩行すると、膝や脛など別の場所に痛みが出る
- 足の指が動きにくい
- 市販のインソールを試したが効果がない
原因
Cause
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①足内在筋の機能低下
足の裏には多くに筋肉が存在し、アーチ構造を補助しています。機能低下を起こしている場合、足の指を開閉することができなかったりしてしまいます。足裏だけでなく、ふくらはぎの筋肉で『後脛骨筋・長腓骨筋』は足裏で腱通しが交差する事で、お互いが引っ張り合い、アーチ構造を補助してくれています。これらの筋肉の機能不全が起こると、次第にアーチが低下して扁平足になってしまうので、リヒビリで回復させる必要があります。 -
②生まれつき・体重の増加
生まれつき、扁平足の構造をしている場合があります。この場合は、リハビリで完全にアーチを作り上げる事は難しく、痛みなどの症状が出る場合はインソールなどを利用する必要があります。又、アーチは靭帯組織と同じなので、経年劣化で緩みを生じたり、体重がかかりすぎてしまう事で同様のことが起こってしまいます。体重のコントロール等も必要ですが、リハビリを行っても改善が見られない場合は、インソールを使う事で扁平足を軽減させる事が可能です。 -
③他の関節からの影響
扁平足は、踵の骨が内側に傾く『回内足:オーバープロネーション』によって生じてしまいます。回内足により、上の関節に影響を与え『下腿:内旋・膝:外反・大腿:内旋』と連鎖していきます。これは、踵の回内足による影響で上に連鎖する場合ですが、逆のパターンも存在します。例えば、中臀筋の筋力低下では、歩行時に『骨盤の傾斜(トレンデレン)・大腿:内旋・膝:外反・下腿:内旋・足部:回内』と上からの影響が、下の関節に影響を与える場合もあります。リハビリでは、どこに問題があるかを判断し、全体的なアプローチをする事で症状を軽減させていく必要があります。
ご自身での対処法
Yourself
扁平足はリハビリで筋力・可動域を回復させる事が必要になってきます。特に足趾の筋力が必要なので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【タオルギャザー】
①椅子に座る
②足裏にタオルをしく
③足趾全体の指でタオルを引き寄せる
※開閉を20回×3セット。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。