ドケルバン症候群
ドケルバン症候群は、親指の腱の腱鞘炎のことを指します。母指は『短母指伸筋・長母指伸筋・長母指外転筋』3つの筋肉が付着しており、ドケルバン症候群に関係するのは『短母指伸筋・長母指伸筋』の2つです。通常の腱鞘炎と同様に、腱と腱鞘部分での摩擦により、腱に微細な損傷が起こり炎症が起こる、もしくは腱鞘が腫れてしまう事で痛みを発生させます。
お悩み症状
Trouble
- 親指を握り込めない
- 朝イチが特に症状があり、こわばって動かしにくい
- 手首を小指側に曲げると痛い
- 曲げ伸ばしが滑らかに行えない
- 力を入れたり、握り込むと痛くて伸ばせない
- ドアノブや包丁を握り込めない
原因
Cause
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①オーバーワーク
基本的な原因は、手指を酷使することで発生します。調理仕事・裁縫・PC作業など、手指をよく使う職業の方がなりやすいと言われています。スポーツ動作では、ゴルフやテニスなど道具をあつかう種目でも起こりえます。 -
②ホルモンバランスの崩れ
更年期になると、女性ホルモンの減少により腱・腱鞘などの軟部組織が弱くなり、傷みやすくなってしまいます。さらに血行不良により、腱鞘部分での狭窄が起こりやすく、腱鞘炎を発症しやすい状態になりやすいと言われています。直接的な解決策ではありませんが、ホルモンバランスを整えるために、食事面や生活習慣の改善が必要になってきます。 -
③糖尿病・関節リウマチ・人工透析をされている方
糖尿病やリウマチ患者は、末梢の血流不足により、腱鞘炎を発症しやすい状態なっています。人工透析の方は、アミロイド(タンパク質)が沈着しやすく、同じく腱鞘炎を発症しやすい状態と言われています。持病を持たれている方は、一度炎症が起こると治りにくく、重症化するケースもありますでの、担当医と連携をとるようにしてください。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください(痛みが出た時・よく使った後)。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。ドケルバン症候群はリハビリで筋力・可動域を回復させる事が必要になってきます。母指の筋肉なの日常生活でも多様する為、ストレッチを行うようにしましょう。
【母指ストレッチ】
①親指を小指方向に曲げる
②その状態で手首を小指方向に傾ける
③ストレッチが足りない場合は、肘の外を圧迫して行う
※肘の外を圧迫しながら手首を動かしてもOK。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。