ルーズショルダー
肩関節は、筋肉・靱帯・関節包・関節唇などの軟部組織で構成されており、骨同士の連結がない構造となっています。その為、生まれつき関節が緩かったり、外傷により関節の緩みを生じる事で発生します。その緩みのせいで、脱臼を起こしやすい状態ですので、肩関節の安定化のためにもリハビリが必要なケースがあります。
お悩み症状
Trouble
- 肩が抜けそうな感覚がある
- ボールを投げる時に外れそう
- ぶつかった時に肩の中が動く感じがする
- 長時間動かすと痛くなる
- 手をついたり、腕を振る動作が怖い
- 背中をかいたり、頭を触る動作が痛い
原因
Cause
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①生まれつきの緩み:生まれつき関節が緩い場合があり『関節弛緩性:joint laxity』と言います。スポーツによってはメリットになる競技もありますが(体操・バレー・ダンスなど)、コンタクトスポーツやオーバーヘッドスポーツでは怪我のリスクが大きくなってしまいます。全身の関節弛緩性を評価するテスト法があり、7項目のうち4項目の該当で関節が緩いと言われています。怪我の予防のためにも、関節の安定化のためにリハビリが必要です。①母指が前腕につく②肘の過伸展≥15度③背中で指を握ることができる④膝の過伸展≥10度(反張膝)⑤足の背屈角度≥45度⑥立位体前屈で、手掌が床につく ⑦立位で股関節を外旋し、つま先が180度開く
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②インナーマッスルの弱化:肩関節には4つのインナーマッスル(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)が存在します。これらの筋肉が肩を動かす際に、関節を安定させる役割を持っていますが、これらの筋肉がうまく機能しない事で、肩関節の安定性が低下してしまいます。生まれつき、関節が緩い・外傷による緩さの場合でも、これらの筋肉の強化は必須となります。
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③外傷性の緩み:肩関節脱臼などの怪我をきっかけに、関節が緩くなる事もあります。肩関節脱臼の場合は、手術をしていない競技者の場合約90%の確率で再脱臼を引き起こしてしまいます。反復性に移行すると、関節を安定化させる靱帯・関節包の損傷、関節の受け皿となる関節唇の損傷などが起こり、安定性が低下してしまいます。安定化のためにもリハビリを行い、怪我の予防が必要になってきます。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください(痛みが出た時・よく使った後)。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。インピンジメント症候群はリハビリで筋力・可動域を回復させる事が必要になってきます。特に腱板(インナーマッスル)の強化が必要なので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【外旋運動】①うつ伏せに寝転ぶ②肩を開き、肘を90度曲げる③下に垂らした状態から肘を中心に外旋※重だるくなるまで行う。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。