インピンジメント症候群
インピンジメント症候群とは、肩を動かした際に骨と組織が衝突する事で生じる痛みの事を指します。肩甲骨の肩峰下は、スペースが狭い構造になっており、肩を動かした際に腱板(インナーマッスル)・滑液包・靱帯などが挟まれやすい状態になっています。
お悩み症状
Trouble
- 肩を動かすと痛い
- 頭を洗ったり。下着の着脱が困難
- 夜中に痛くなる
- 横向きに寝れない
- ひどい時は、手を下げてるだけで痛い
- 動かす範囲が狭く、それ以上動かせない
原因
Cause
-
①加齢による変性
残念ながら、経年劣化により軟部組織も弱くなってしまいます。長年使う事で、組織自体に微細な亀裂が生じ、脆くなってしまいます。仕事などで、肩にくり返しのストレスが加わる事で、徐々に組織の変性が生じていきます。 -
②インナーマッスルの弱化
肩関節には4つのインナーマッスル(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)が存在します。これらの筋肉が肩を動かす際に、関節を安定させる役割を持っていますが、これらの筋肉がうまく機能しない事で、肩関節のインピンジメント(組織が挟まったり、引っかかり)を起こしてしまい、結果的に炎症を起こしてしまいます。 -
③巻き肩などの不良姿勢
巻き肩などの不良姿勢は、間接的に影響を与えます。例えば『巻き肩』の場合、肩甲骨の外転+上腕骨の内旋が生じています。上腕骨が内旋すると、肩の前方にある大結節・小結節と肩峰とのインピンジメントになりやすい状態。また、後方に位置するインナーマッスルの機能が低下しやすい状態になってしまいます。リハビリでは、肩の位置異常に対しても同時にアプローチする必要があります。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください(痛みが出た時・よく使った後)。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。インピンジメント症候群はリハビリで筋力・可動域を回復させる事が必要になってきます。特に腱板(インナーマッスル)の強化が必要なので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【外旋運動】
①うつ伏せに寝転ぶ。
②肩を開き、肘を90度曲げる。
③下に垂らした状態から肘を中心に外旋。
※重だるくなるまで行う。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】
施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。
【アスレティックリハビリテーション】
併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。