肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
40〜60代に多く発症するため、四十肩・五十肩と言われていますが、正式には『肩関節周囲炎』と呼ばれています。明らかな外傷から発症する事がなく、徐々に肩関節の痛み・動かしにくさを感じていきます。肩関節を構成する、筋・腱・靱帯・関節包・滑液包などに炎症が起こり、肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着する事で、さらに可動域を制限させてしまいます(凍結肩)。
お悩み症状
Trouble
- 肩を動かすと痛い
- 頭を洗ったり、下着の着脱が困難
- 夜中に痛くなる
- 横向きに寝れない
- ひどい時は、手を下げてるだけで痛い
- 動かす範囲が狭く、それ以上動かせない
原因
Cause
-
①加齢による変性
残念ながら、経年劣化により軟部組織も弱くなってしまいます。長年使う事で、組織自体に微細な亀裂が生じ、脆くなってしまいます。仕事などで、肩にくり返しのストレスが加わる事で、徐々に組織の変性が生じていきます。 -
②インナーマッスルの弱化
肩関節には4つのインナーマッスル(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)が存在します。これらの筋肉が肩を動かす際に、関節を安定させる役割を持っていますが、これらの筋肉がうまく機能しない事で、肩関節のインピンジメント(組織が挟まったり、引っかかり)を起こしてしまい、結果的に炎症を起こしてしまいます。 -
③巻き肩などの不良姿勢
巻き肩などの不良姿勢は、間接的に影響を与えます。例えば『巻き肩』の場合、肩甲骨の外転+上腕骨の内旋が生じています。上腕骨が内旋すると、肩の前方にある大結節・小結節と肩峰とのインピンジメントになりやすい状態。また、後方に位置するインナーマッスルの機能が低下しやすい状態になってしまいます。リハビリでは、肩の位置異常に対しても同時にアプローチする必要があります。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください(怪我の直後・練習後)。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。肩関節周囲炎はリハビリで筋力を回復させ、関節の動きを安定させる必要があります。特に腱板(インナーマッスル)の強化が必要なので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【挙上エクササイズ】
①ペットボトルを片手に持つ
②親指が下を向いた状態で腕を上げる
③30度くらい開き、その角度まで繰り返し上げる
※重だるくなるまで行う。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。