腰椎症
腰椎症とは、背骨の間にあるクッションの役割を果たす『椎間板』が変形た状態を指します。腰椎椎間板ヘルニアの初期症状で、神経への圧迫はない為、痺れ等の神経症状を引き起こす事はありませんが、痛みを伴います。腰椎症は、加齢による変形により発症する事が多いですが、コンタクトスポーツ(ラグビー・アメリカンフットボールなど)を行うスポーツ選手でも発生する可能性があります。
お悩み症状
Trouble
- 腰を丸めると痛い
- 腰を反ると楽
- 温まればなんとか動けるが、プレー後の痛みが出る
- 痛み・痺れが出る
- 足に力が入りにくい
- コルセットをつけないとプレーできない
原因
Cause
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①腹筋(腹横筋)の弱化:腹横筋は、いわゆるインナーマッスルで、体幹部の深層に位置する筋肉です。この筋肉が収縮する事で、背骨を安定化させる事ができます。腰痛患者の方は、基本的にはこの筋肉が上手に使う事ができず、背骨を安定化する事でできない方が多い傾向があります。回旋動作において、腹横筋が使えていない場合、過剰な回旋ストレスにより、腰の椎間関節の圧迫ストレスを引き起こしてしまいます。
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②胸椎・股関節の柔軟性の低下:人間の関節には『固定』『可動』の2つの役割があります。【joint by joint理論】足関節:『可動』膝関節:『固定』股関節:『可動』腰部:『固定』胸椎:『可動』頚椎:『固定』と役割分担されています。股関節や胸椎は、本来であれば可動域(柔軟性)が保たれている関節ですが、オーバーワークや疲労などにより、硬くなった場合、それを補おうと間に挟まれている『腰部』が可動性に転じてしまいます。その為、本来の役割ではない動きをしてしまい、結果として痛みを発症してしまうのです。
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③不良姿勢:猫背の場合、腰椎症の原因になる事もあります。猫背の方の骨盤は、後ろに傾く『後傾』の状態で、骨の前方が圧迫された状態になっています。その状態が長期間に及ぶと、椎間板が圧迫ストレスにより変性し、後方に押し出される状態になってしまいます。それにより、後方突出した椎間板の影響で痺れや、痛みを引き起こしてしまいます。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください。慢性的な痛みであっても、アイシングを行って大丈夫です。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。痛み・痺れが強く、改善がない場合は、医療機関を受診するようにしましょう。腰椎症の場合、リハビリで可動域・筋力を回復させる事が必要になってきます。脊柱を安定化させるインナーマッスルの強化が必要になってくるので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【ドローイン】①上向きに寝転び、膝を曲げる②口で息を吐きながら下腹部を凹める③無理に力まず、お腹を凹ませるようにしましょう※膝にクッションなどを挟むと収縮を入れやすくなります。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。 【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。