シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
シンスプリントは、スポーツなどのオーバーユースで発生し、脛骨の内側から下方1/3に痛みが生じます。後脛骨筋やヒラメ筋などの膜が付着する部分での、繰り返しのストレスにより骨膜に炎症が生じます。痛みを感じる部分が10㎝程度の広範囲に発生。疲労骨折では、ピンポイントでの痛みで鑑別は可能ですが、疲労骨折が疑わしい場合は、整形外科に受診しましょう。
お悩み症状
Trouble
- スネの内側が痛む
- 体重をかけたり、衝撃で痛い
- ジャンプや切り返し動作での痛み
- スネの内側がボコボコしている
- 脛骨下方の皮膚を触るだけで痛い
- 整形外科や整骨院の施術を受けたけど、変わらない
原因
Cause
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①ウォーミングアップ・クーリングダウンの不足・筋疲労:運動前のアップ・ダウン不足や、そもそも筋疲労で緊張した状態だと、スポーツなどの急激な筋収縮により、後脛骨筋やヒラメ筋にストレスが生じてしまいます。練習や試合前に、スタティック・ダイナミックストレッチ・コレクティブエクササイズを実施する事で、事前に予防する事が可能です。
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②体の使い方・(筋力/柔軟性低下):下腿三頭筋を過剰に使ってしまう運動パターンだと、徐々に筋疲労が起こり始め、やがてそのストレスに耐えれなくなり断裂を起こしてしまいます。肉離れが発生するタイミング、特に切り返し動作では『股関節のタメ』が重要になってきます。股関節の屈曲・内転・内旋動作からの、伸展動作が上手く使えないと爆発的な動きができず、足関節の蹴り動作に頼ってしまい、積み重ねにより肉離れを発生させてしまいます。
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③扁平足など足の原因:扁平足など、足のアーチが低下している状態だと、足が内側に傾く(回内足)ことによって、下腿三頭筋・後脛骨筋・足底筋膜などが、ストレッチされます。その状態で、繰り返しに筋肉の収縮が起こると、脛骨への伸張ストレスとなってしまい、シンスプリントの原因となってしまいます。
ご自身での対処法
Yourself
自宅での応急処置はこのRICE処置を行ってください(怪我の直後・練習後)。15-20分を目安に、痛みがある箇所に対して行っていきます。シンスプリントはリハビリで筋力・柔軟性を回復させる事が必要になってきます。特に後脛骨筋の強化が必要なので、自宅では下記のような運動を行うようにしましょう。
【後脛骨筋 運動】①長座体前屈の姿勢をとります②チューブを足の先に巻きつける③足関節を底屈+内反(内返し)方向に押す。※20回×3セット痛みのない範囲で行いましょう。
当院での施術
Treatment
【アスリート整体】施術+特殊電気治療+リハビリを組み合わせたプログラムです。怪我の発生から日常生活を送れるまでの期間をサポートしています。【アスレティックリハビリテーション】併設のジムで、筋力・柔軟性・コーディネーションなど、競技に合わせたプログラムでリハビリテーションを行っていきます。