足関節捻挫（内反捻挫）

①足首の構造上の原因：足首の構造上、外側の靭帯損傷（捻挫）を起こしやすくなっています。足関節の動きは、一見上下に動くように見えますが、若干捻るような動きを伴います。足首は外くるぶしの方が、内くるぶしよりも後ろに位置しているため、上下運動の際に螺旋状に回旋を伴いながら動き、捻挫しやすい関節運動となっています。また、外側の靭帯と内側の靭帯では、圧倒的に内側の靭帯の方が強固に作られており、捻挫の場合、外側の前距腓靭帯が最も損傷を受けやすいとされています。

②もともとの緩み・筋力/柔軟性/バランス能力の低下【もともとの緩み】：医学用語では、joint laxityといいます。簡単に言うと生まれつき関節が緩い状態です。関節を補強する靭帯や軟部組織が、生まれつき緩い為、怪我をしやすい状態。　【筋力/柔軟性/バランス能力の低下】３つの要素が弱っていると、捻挫を起こす可能性が高いです。特に多いのは『扁平足』によるバランス能力の低下。足のアーチが低下する事で、荷重をかけた際にバランスを保つ事が難しくなり、捻挫を起こしやすくなってしまいます。　

③捻挫後のリハビリ不足による再発：靭帯の中には、バランスを感知するセンサーが入っています。捻挫後、早期に復帰してしまう事で、靭帯や足裏のセンサー・筋力低下による関節の安定性がとれていない状態で復帰してしまう事で再発してしまいます。直ぐにスポーツ復帰した気持ちはわかりますが、段階的にリハビリを進めていくことをおすすめします。